本コンテンツの結論
・真のリーダーシップには10の原則がある。
・この原則は企業の衰退を防ぐための鍵であり、今後も経営の核心になるべき不変のものである。
・リーダーシップの核心となる10の原則をリーダーが持てば、どのような困難も組織で乗り越えられる。
・リーダーは他人を模倣するのではなく、自己認識に基づいて独自の行動を取るべきである。そのために、10の原則に加え、自己認識を高める訓練を持つと良い。
学びを身に付けるために実践したいこと
難易度 1: 簡単に始められる行動
1. 毎日、少なくとも一人の同僚や部下に対して肯定的なフィードバックを与える。これにより、相手への敬意を表し、前向きな職場の雰囲気を作る。
難易度 2: 少し努力が必要な行動
2. 毎週、30分を使って個人的な目標を設定し、書面に残す。これにより、目標に対する自分のコミットメントを強める。
難易度 3: 継続的な努力が必要な行動
3. 定期的に行動を振り返り、リーダシップの10の原則に基づき自身の行動を振り返る。うまくできた点を強化し、うまくできなかった点を改善できるように行動計画を作る。
4. 日々の意思決定において、その決定をした理由や考慮した点を記録する。これにより自身認識を高める。
コンテンツ本文
真のリーダーシップの在り方をディズニーのCEOから学びましょう。
真のリーダシップ
リーダーシップは、10の原則に集約されます。具体的にはそれらは以下になります。
①前向きな姿勢。
②勇気。
③集中力。
④決断力。
⑤好奇心。
⑥公平性。
⑦思慮深さ。
⑧自然体であること。
⑨常に最高を目指す姿勢。
⑩誠実さ。
これらは、イノベーションを促し、企業の衰退を防ぐ鍵となります。そして、今後も変わることのない信念として、経営の核心となるべきものです。
自己を知ることの重要性
自己認識はリーダーにとって重要です。なぜならば、リーダーは他人の模倣ではなく、自身の本質に基づいた行動をとる必要があるからです。他人の模倣では人はついてきませんし、失敗時の責任も自己反省として生かすことができなくなります。
例えば、変革の時に過去の成功に固執してはいけません。むしろ、将来に向けたビジョンを基に方向性を決定することが重要です。ここでのビジョンもリーダーシップの10の原則に加え、自分の信じる価値観に沿ったものでなければ達成は難しいでしょう。
リーダーには多くの場面で、自分の信じる価値を基に行動・決断する機会が多いのです。
ディズニーのCEOが語る実例
ディスニーはピクサーを2006年に買収しています。そして、スティーブ・ジョブズは当時ピクサーのCEOでした。買収にあたり、スティーブ・ジョブズと対話したCEOは、リーダーシップの10の原則の重要性を再認識しています。
買収の成功は「相手への敬意」が根底にあったと分析しています。つまり、CEOはリーダーとして、ジョブズを始めたピクサーとその社員に敬意を示しました。そして、両者が利益を得られる関係構築に力を注ぎました。その結果、買収成功という大きな結果に寄与したと述べています。
注力した3つのビジョン
CEOがピクサーに示したビジョンは以下の3点です。
①優れたコンテンツの創出。
②ブランド力の最大化。
③最新技術を用いた消費者との新しい接点の創造。
これらの取り組みを通じて、ディズニーはピクサーを買収し、真のグローバル企業になりました。
このビジョンは、両社が利益を得られる内容になっています。そして、このビジョンを提案できたのは、CEOを始めとした多くの関係者がリーダーシップの10の原則を持っていたことが基板になったとしています。
教訓から学ぶ10の原則の重要性
スティーブ・ジョブズとの対話から得られる教訓は非常に大きいものです。それは、表面的な欠点よりも本質的な利点は大きな価値があるということです。
些細な欠点でリーダーシップは損なわれるわけでもありません、また、そのことが企業に大きなダメージを与える可能性は小さいといえます。むしろ、差となる点はリーダーシップの核心となる10の原則です。これが、根底となって組織が動いている限りは、どんな障壁に遭遇しても必ず乗り越えられるはずです。
なぜならば、メンバーがリーダーを心から支持できるので、組織が一致団結して目標に向かう姿勢がとれるからです。