本コンテンツの結論
・修羅場に直面した際は、短期的利益よりも自分の信念に忠実に行動する。結果、長期的利益につながる。
・リーダーは組織の成果を最大化する役割を持つ。決断は「事業の長期的な成長」と「自分が仕事で重視する価値」を基準に行う。一人で行動するのではなく、周囲を巻き込んで協力し、共に前進する
・余剰人員が出た際には、新たな業務やプロジェクトでより大きな利益を目指せるように組織内で活用する。人財を安易に切り捨てる選択肢は避ける。
学びを身に付けるために実践したいこと
難易度 1: 簡単に始められる行動
1. 日々の業務の終わりに、その日の出来事や行動を振り返る。どのような状況で最善の判断ができたか、または改善が必要だったかを理解する。
難易度 2: 少し努力が必要な行動
2. 異なる意見を伝える際は、批判で終わらないように、具体的な改善案や代替案を準備する。
3. 自分の役割や目標を言語化し、チームメンバーや上司に伝え、相互理解を深める。
難易度 3: 継続的な努力が必要な行動
4. 日々の決断において、短期的利益よりも、長期的利益と自分の価値観を重視する。
5. 人材が余った場合、彼らの能力とプライドを考慮して、新たな業務やプロジェクトに挑戦させる（任命する際には事前に期待する成果と成長を記録に残しておく）。
コンテンツ本文
修羅場における価値観の重要性
現代は誰もが避けられない「修羅場」に直面する時代です。修羅場では、自分の正義と価値観が試されます。
修羅場に直面した際には、短期的な利益を優先するよりも、自分の信念に忠実に行動しましょう。その方が、長期的には大きな利益をもたらします。
リーダーの決断力
リーダーの役割は、組織の成果を最大化することにあります。
決して一人で行動するのではなく、周囲（部下、上司、顧客など）を巻き込んで行動しましょう。
自分が社長や部門長だったらどうするかを考え、その視点で関係者と協力しましょう。判断基準は「事業の長期的な成長」と「自分が仕事で重視する価値」です。
危機管理
リスクを先延ばしにすることは、最悪の決断です。
危機が迫った修羅場では、自分の味方が誰かを的確に見極める必要があります。味方に支援を求め、自己保護をすることが重要です。味方を誤認すると致命的な問題に繋がります。
また、どれだけ忙しくても、日常の振り返りと現状うまく行っている状況（幸運な部分）を認識する時間を持ちましょう。日頃からの振り返りは、心の余裕は重要な決断をする際に最悪のシナリオを受け入れる余裕を生みます。心の余白があれば、最悪のシナリオも事前に想定しておくことも出来ます。
もちろん、最善を尽くしても失敗する場合はもちろんあります。失敗した際には、損失の最小化がとるべき最優先事項です。
また、失敗した際には責任の取り方法も重要です。少なくとも、再発防止のための対策を決定し、チームに共有することが必要です。
チーム内の対人関係
上司に反対意見を述べる際は、提案を添えて伝えることが重要です。
上司との関係に悩むのは、現在の地位やポストに固執しているためです。いつでも去る準備を持ち、スキルを磨いておくことが、結果的に自分の身を守ります。
自部門の役割を明確にし、メンバーに伝えることも大切です。
人材の有効活用
優秀なマネージャーは、全てを自分だけで引き受けず、優先順位を明確にして成果を出します。
業務の効率化により人が余れば、その人材をどう活用するかが重要です。人間のメンタルは「能力」と「プライド」のバランスによって支えられており、特に若手には巧く「プライド」をリセットさせることが、本人の成長につながります。この視点も踏まえ、人材をどの様に配置するかを考えましょう。
なお、立派な方針も言葉だけでは意味をなしません。繰り返し伝え、自身がその方針に最善を尽くすことで、メンバーも少しづつ行動を変えていくはずです。
